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手倉森兄弟、双子で仙台をJ1へ

- スペインから帰国した双子の兄手倉森誠コーチと弟浩コーチ(左)
J2仙台の手倉森誠ヘッドコーチ(39)とJ2山形から仙台に移籍する弟浩コーチの双子コンビが、チームをJ1に押し上げる。山形を退団した浩コーチはアシスタントコーチとして主にサテライトや若手選手の育成に当たるもようだが、来季開幕戦のベンチに2人が入る可能性もある。22日、S級ライセンス取得のためバルセロナ海外研修を終えた2人は帰国。チーム再建へ熱い思いを口にした。
「このままではいけない。個々の選手のレベルをあげなくては、J1昇格なんて軽々しく言えない。なんとか仙台を変えたい」。誠は常々、こう漏らしていた。そして、兄の切実な訴えに弟浩が応えた。「仙台が変わる。そこに共感した。誠を手伝いに来た」。浩もすぐに仙台入団を決意した。前代未聞の同チーム双子コーチが、チームを後押しする。
S級ライセンス取得のための海外研修を終えた2人は22日、無事にスペインから帰国。仲良くカートを押しながら成田空港の到着口に現れた2人は、すぐにJ2チームの補強の話題に触れた。研修中も、他チームの動向が気になった。滞在先でも来期の仙台について2人で連日のミーティング。練習法、選手の起用法…。生まれたときから一緒にいる2人が、久しぶりに腹を割って話し合った。仙台をJ1に、そしてJ1でやれる強い選手をつくる。互いの目標が一致した。
名門バルセロナでの海外研修で刺激を受けた誠は「下部の選手が、いきなりトップに上がってプレーできる。若いときからしっかりとたたき込まれてる。とにかく若手を鍛えたい」と話した。一方、浩は今季の仙台のプレーを外から見て「外国人に頼りすぎ。日本人選手の質を考えれば、もったいないなと思ってた」と振り返る。さらに「全員にチャンスがあるチームにしたい」と来季を見据えた。
山形から仙台へ。突然の移籍になる浩は「山形の人たちには申し訳ないが、僕には東北のチームでJ1というのがある。山形ではできなかったが、仙台で成し遂げたい」と語った。また、J1昇格を逃した責任を重く受け止めている誠は「新監督、そして浩がやりやすいよう間に立って、力を抜かずにやる。生ぬるい練習は一切しない」と厳しい表情を見せた。
補強を着々と進める他チームにも、仙台の前身であるブランメル仙台で指揮を執り、福岡監督に就任したリトバルスキーやラモスといった名将にも「負ける気がしない」と誠は言う。さらに「僕たちがいれば、仙台は間違いなく生まれ変わる」と宣言。将来の夢「双子監督対決」へ向け、まずは兄弟が力を合わせて仙台をJ1に上げる“実績”をつくる。【栗山尚久】
[2006年12月23日11時31分 紙面から]
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