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仙台サンタナ前監督が無念の帰国

- ベガルタのサポーターマフラーを掲げ、仙台頑張れと叫ぶサンタナ監督
J2仙台のジョエル・サンタナ前監督(57)が4日、帰国の途についた。仙台空港で首にベガルタのサポーターマフラーを巻き、最後まで“仙台愛”を強調した。空港内で行われた日本最後の会見では無念の表情で本音を語った。今日5日、成田空港からブラジルへ帰国する。
「あと1年仙台にいたかった。ミッション(J1昇格)を達成したかった」。サンタナ前監督は唇をかみしめながら胸の内を明かした。さらに「来季はもっと戦える。選手のことはもちろん、J2の戦い方も分かっている」と無念さをあらわにした。
当初からシーズンオフはブラジルで過ごす予定だったが、解任という“想定外”の帰国となった。もちろん今でも納得はしていない。「ベガルタの去り方には失望している」と語気を強めたが、「いい思い出だけをブラジルに持ち帰りたい。嫌なものは持ち帰らない」と自分に言い聞かせるように話した。
サンタナ前監督にとって最後の“いい思い出”となったのが最終節の神戸戦だった。イレブンが戦う気持ちを見せた。「ガッツ、愛、力強い守備、速い前線…。あの戦いこそがジョエル・サンタナ流だった」と笑顔を見せた。試合後のセレモニーで号泣したが「もう私はサッカーでは大きな感動はしないと思っていたが、サポーターの声援を聞いて…。あのことは絶対に忘れない」としみじみと語った。
3日にクラブハウスで行われた最後のミーティングで、選手に別れを告げた。千葉、木谷、そして菅井らが号泣し、別れを惜しんだ。「ベテランの選手も全員泣いて、きん(菅井)なんて息子のように泣いてくれたんだ」と目にうっすら涙を浮かべた。「将来的に仙台がサンタナを呼びたいというなら、喜んで来たい」。そう言い残して搭乗口に向かった。首に巻かれたサポーターマフラーを、外すことはなかった。【栗山尚久】
[2006年12月5日12時28分 紙面から]