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仙台には富田がいる!!

戦術練習で、ピンポイントクロスを上げるMF富田
戦術練習で、ピンポイントクロスを上げるMF富田

 前節首位柏をホームで破り、J1昇格戦線に踏みとどまったJ2仙台は11日、泉サッカー場であす13日のアウエー徳島戦に向け、戦術など約3時間の練習を行った。MFロペス(27)をはじめ3人の主力が次節出場停止となるが、このピンチを仙台の小さな大巨人ことMF富田晋伍(20)が救う。

 ロペス、MF熊林親吾(25)、DF菅井直樹(21)の主力3人を欠く徳島戦。注目のスタメンには富田、FW中島裕希(22)、DF中田洋介(24)が入った。ロペス、熊林という司令塔を失ったチームだが、富田がその役を一人二役でこなす。富田は「自分のプレーを思い切ってやるだけ。ボールを奪って、攻撃の起点になるプレーを、どんどん出したい」と気合十分だ。

 6月のホーム札幌戦。ロペス不在のチームは、一方的に攻められ0-2となすすべなく敗れた。その試合をきっかけに「仙台はロペスのチーム」と言われるようになった。だが、この言葉に富田は猛反発する。「ロペスがいなくても、僕たちだけでも絶対にできる。外国人頼りではいけないんだ」と力強く言い切った。186センチのロペスに対し、富田は167センチ。体格、高さでは劣るが、スピードや得意のパスのセンスは、ロペスにもひけを取らない。「ロペスができないこともできる。球際や小さなプレーでも、がつがつと厳しくいく」と体格のハンディは、持ち前の根性でカバーする。

 小柄で温和なイメージが漂う富田だが、気性の激しさは有名。自分より大きい相手に激しくぶつかり、「けんか」を売る。徳島戦でも「僕のことをなめてきたら、がんがん行きます。暴れまくりますよ」と、相手に売られたけんかは買うつもりだ。さらに「相手が最下位とかは関係ない。残り全部勝つという気持ちです」と興奮気味に話した。

 今月、同期の名古屋MF須藤、札幌FW石井らが、北京五輪の予備候補として呼ばれたが、富田の名前はなかった。本人も「同期に声が掛かっているのに悔しい。やはり試合に出ないと、見てもらえないですね」と悔しがる。将来、青い日本代表のユニホームを目指す。仙台での活躍が富田の将来も左右する。徳島戦は「1戦必勝」のけんか哲学で臨む。【栗山尚久】

[2006年9月12日11時1分 紙面から]



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