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三遊亭神楽「江戸言葉と津軽弁共通」
落語ブームの中、青森市出身の落語家・三遊亭神楽(じんらく=37)が、江戸落語の古典正統派として注目を集めている。三遊亭円楽の直弟子で、昨年10月に真打ち昇進を果たした。毎年、ねぶたに参加し地元で独演会を開くなど、こよなく故郷を愛する。「パ・リーグを愛する落語会」を開くなど、スポーツ好きでもある。今年さらに活躍が期待される三遊亭神楽に、真打ち昇進について、今後の抱負などを聞いた。【取材・構成=北村宏平】
三遊亭神楽は97年4月、27歳で三遊亭円楽に入門した。円楽にとっては8年9カ月ぶりの直弟子で、それ以来、直弟子は取っていない。円楽が昨年2月に引退後は、直弟子としては初の真打ち昇進となった。持ちネタが100ほどあり、声もよく人情噺(ばなし)など古典落語に定評がある。これからの落語界を担う正統派と期待されている。
--真打ちに昇進して、どう変わりました
神楽 真打ちは、トリを取れる、師匠と呼ばれる、弟子を取ることができる、こんなところです。ギャラの相場は上がるんです。でも高くなると仕事の注文が減るんですよ(笑い)。
円楽一門は、お江戸両国亭(東京都墨田区両国)がホームグラウンド。神楽もここを拠点とする。また毎年地元で独演会を開くが、今年6月には青森で真打ちお披露目公演を開く。青森ねぶたと弘前ねぷたには毎年参加。お披露目に合わせて、落語のねぶたを作ってもらう予定という。
--江戸文化の落語と青森の文化は、かけ離れているのでは
神楽 通じるところもあると思うんですよ。江戸の言葉や言い回しで青森で使われているものも多い。例えば「こさえる」とか。鼻濁音が多いのも、津軽弁と共通している。それに江戸も青森も、基本的に人間の持っている感情は変わらない。それを表現するのが落語だと思っているんです。
--「パ・リーグを愛する落語会」というのは
神楽 「パ・リーグがなくなる」なんていわれた4年前、何か自分たちでできることはないか、とパ・リーグファンの落語家たちで始めました。落語の内容を変えて野球の話を発端にしたり、順位予想や大喜利もやった。昨年11月に4回目を開きました。私は日ハムのファンなんですが、昨年は日本シリーズで日ハムが敗れて残念で…。
--年末年始は忙しかったですか
神楽 ええ。特に正月三が日は大変。昼も夜も高座があるもので。1月、2月が、書き入れ時ですね。
--真打ち昇進にあたって円楽師匠から言われたことは
神楽 噺をちゃんとやれる噺家になりなさい、人付き合いを大切に、と言われました。
--今後の抱負を
神楽 真打ちは到達点ではなく、やっと一人前と認められ、スタートラインに立ったということ。うれしいというより身の引き締まる思いです。もともと円楽一門は古典の人情噺をおはこにしているんですが、私も人情噺をしっかりやっていきたいと思っています。
[2008年1月12日13時29分 紙面から]
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