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豪風が西小結に昇進
大相撲春場所(3月9日初日・大阪府立体育会館)の新番付が25日、発表され秋田・北秋田市出身の豪風(28=尾車)が、西小結に昇進した。中大卒業後、02年夏場所で幕下15枚目格付け出しの初土俵から、所要35場所での新3役で、秋田県からは92年名古屋場所の巴富士以来の新3役。尊敬する師匠の尾車親方(元大関琴風)率いる尾車部屋にとっても初の3役力士となった。なお玉乃島が十両に陥落し、東北出身の幕内力士は6人となった。
我慢していても、メガネの奥の目尻が下がる。「3賞獲得と3役昇進」という悲願を、この2場所で一挙に達成。豪風は「自分のやってきたことに間違いはなかった。感無量です」と言葉に実感を込めた。
初場所は東前頭7枚目で12勝3敗。文句なしの敢闘賞を受賞した。11日目から5連勝。千秋楽の市原戦で12勝目を挙げたことが新3役昇進の決め手となった。「千秋楽直後のパーティーで初めて意識しましたが、現実になったんですね」。
初土俵から所要5場所で新入幕を決めるも、右ヒザの負傷もあり、上位の壁にはね返されてきた。だが、直美夫人が妊娠中だった昨秋、師匠から「子供が一生懸命生きようとしている。お前も懸命に相撲を取って生きている証しを見せてやれ」と叱咤(しった)され、目の色が変わった。年末に長男海知(かいち)君が誕生。出げいこの数を増やし、夕刻にはジムで筋力トレーニングを重ねた。
前日24日に地元北秋田市での激励会に参加し、この日、大阪入りしたばかり。パパになった28歳は「息子の記憶に残るまで相撲を取っていたい」と、さらに気持ちを強くしている。初日は横綱白鵬戦が濃厚。東京で待つ妻子と北秋田市民に恩返しも込めて、番狂わせを狙う。【柳田通斉】
[2008年2月26日12時33分 紙面から]
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