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高見盛、日大後輩市原に貫録勝ち/大相撲

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市原(左)を寄り切りで破った高見盛(撮影・小沢裕)
市原(左)を寄り切りで破った高見盛(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇14日◇2日目◇東京・両国国技館

 これが先輩の意地だ! 東前頭14枚目の高見盛(31=東関)が、同16枚目で新入幕の市原(23=木瀬)を寄り切りで破り08年初白星を挙げた。日大の8年後輩でアマ11冠の「エリート」力士を、もろ差しから一気の寄りで下し、先輩の貫録を見せつけた。3月の春場所で角界入り10年目を迎える円熟の人気者が、幕内下位からの番付アップに向け白星を積み重ねる。

 何よりの良薬は、やはり白星だ。08年黒星発進の前日は「1週間くらい前からノドが痛い。あんまりしゃべらないようにしてます」と、ふだんの多弁さ? を控えていた高見盛が、取組後は勝利の弁を並べた。

 高見盛 (緊張で)ガチガチだった。いつも初めての相手には負けているから恐怖心があったんだ。とにかく組んで前に出る。そうしないと勝てないんだ。

 集中力の勝利だ。最初の立ち合いは気負ったのか、突っかけて市原が待った。仕切り直しの立ち合いで二本差すと、ガムシャラに寄る。体重差35キロのハンディなど、まったく感じさせない。左のかいなを返し、右を深く差して寄り切った。

 相手は日大の8年後輩で中学-高校-大学と横綱になりアマ11冠を獲得したエリート。高見盛は「大学でもタイトルを取ってるし向こうが上」と角界入り時の比較では、相手を素直にたたえた。それでも、この世界で10年近く積んだ経験も意地もある。言葉に出さずとも負けたくなかった。

 昨年11月の九州場所で右足首を、はく離骨折しながら執念の途中復帰で5勝5敗5休にとどめ、幕内にとどまった。状態は万全ではない。それでも九州巡業を「お客さんが喜べばいい。それが力士の務めだから」とフル参加。出場停止明けの横綱朝青龍が異様なほど注目される今場所だが、人気随一の高見盛も、十両陥落阻止に必死だ。

 同じ弘前実高の1学年先輩で再入幕の岩木山には、番付で1枚越された。千秋楽の27日には、同じ青森県板柳町出身で北京五輪に挑戦する陸上の福士加代子が大阪国際女子マラソンに挑戦する。周囲の活躍に刺激されながら、高見盛が白星を重ねる。

高見盛(1勝1敗){寄り切り}市原(1勝1敗)

[2008年1月15日11時56分 紙面から]

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