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前年王者の宮城高専辛勝/高専ラグビー
<全国高専ラグビー:宮城高専12-5佐世保高専>◇2日目◇5日◇兵庫・神戸ユニバー記念競技場◇準々決勝
宮城高専(東北代表)が12-5で佐世保高専(長崎・九州第1代表)に辛勝ながら、3年連続で4強に進出した。前半8分にラインアウトからモールを形成し、フランカー吉田元太(4年)が左隅に先制トライ。防戦の続いた後半20分にはWTB小出涼(3年)が全国初トライを決めるなど、数少ない好機を得点に結びつけて初戦をものにした。7日の準決勝では奈良高専(近畿代表)と対戦する。
前年王者の宮城高専が、苦しみながらも初戦をものにした。前半8分にトライとゴールで先制したが、同24分すぎから自陣ゴール手前での攻防。ロスタイムを含め約10分間、押し寄せる相手攻撃をしのぎ折り返した。後半も自陣でのプレーが多くの時間を占めた。SO松橋将太主将(5年)は「相手ミスに助けられた。ただ、しびれを切らさずに守ったのは良かった」。終了直前の後半30分に1トライを許したが逃げ切った。
苦戦した理由について柴田尚都監督(42)は「初戦で選手がカチカチでした。キックも当たってなかったし、FWもね…」と説明した。この日のFW8人の平均重量は86・8キロ。相手を17キロ上回りながら、それを前面に押し出せなかった。持ち味を出せなかったのには理由がある。
前日の1回戦で東京都立産業技術高専の選手が、首を脱臼する重傷を負った。そのため試合前に、対戦チーム同士でスクラム確認を行うなど慎重な対応が取られ、審判の笛も厳しくなった。FWの1人吉田は「敵陣に入ったらFWで攻めようと考えていたが、リズムをつくれなかった。注意を多く受け(スクラムを)思い切りは組めなかった」と語った。
柴田監督が常々「大事」と話す初戦は、何とかクリアした。接戦をものにして「『オレらは強い』と思ってしまうより引き締まっていいでしょう」と同監督。吉田は「次はもっとFWを徹底して、取り切れるところを確実に取りたい」。収穫と課題を得て、10度目の頂点への戦いが始まった。【清水智彦】
[2008年1月6日12時38分 紙面から]
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