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仙台育英V12/高校ラグビー
<全国高校ラグビー宮城県大会最終日:仙台育英57-0仙台三>◇決勝◇28日◇ユアテックスタジアム仙台◇30分ハーフ
仙台育英が57-0の完封で仙台三を下し、12年連続14度目の花園出場を決めた。前半6分のCTB伊藤麗(3年)の先制トライに始まり、9トライ6ゴールと完勝。それでも丹野博太監督(42)が「精神的に甘い」と声を荒らげるなど、不満の12連覇となった。
圧勝劇にも、仙台育英フィフティーンに派手なポーズはない。丹野監督はぶ然として振り返った。「これでは花園では勝てない」。勝って当然と言われた県大会だ。「軽く考えているんでしょう。おろしたてのスパイクを履いている選手がいた。このスタジアムで観衆も多くて気持ちは分かるが、考えられない」と選手の気の緩みを責めた。
独走、独走また独走でトライを奪ったが「ウチのラグビーじゃない」と同監督。FW、BKが一体となったラグビーは見られなかった。選手にも反省の色が見えた。右太もも裏の肉離れを抱えながら3トライを挙げたCTBヒルマン・マイケル(3年)は「今日のプレーでは花園で負ける。明日からいい練習をしないと」と淡々と話した。
4月の選抜で6年ぶりに4強入り。これが悪い方に作用した。「勘違いしてしまった。練習試合でも(選手が)気を抜くようになった」と丹野監督は語る。6月の東北大会、中心選手のNO8ナータ・リチャード(3年)が欠場したとはいえ、決勝で盛岡工(岩手)に完封負け。8月の国体予選も初戦で敗れた。気持ちは浮ついたままだった。高校日本代表でオーストラリア遠征を経験したフッカー鈴木亮大郎主将(3年)は「外国の選手はもっと気持ちがある。どの試合に対しても熱い気持ちでやらないと」と“闘魂注入”を花園までの課題とした。
厳しさは大目標のためだ。過去最高の4強を超え、日本一をつかみたい。個々の能力の高さは丹野監督も認める。「上まで行ける。今年は戦国ムード。狙いますよ」と意気込む。足りないのは精神力だけ。「違うスポーツをやらせてみようかな。空手とか武道的なものとか。砂浜をガンガン走らせようか。終わって泣くくらいに、限界まで追い詰めないと」と全国(12月27日開幕)まで2カ月、心の修行を積む。【清水智彦】
[2007年10月29日11時44分 紙面から]
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