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記野が初優勝、今季高校1位/高校総体

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祝福に応える記野
祝福に応える記野

<全国高校総体陸上>◇3日目◇4日◇佐賀県総合運動場陸上競技場

 男子400メートル障害で、記野友晴(福島・会津学鳳3年)が51秒31の今季高校最高記録で初優勝した。大会前の右股関節肉離れを克服。今季高校ランク1位の自己記録を0秒02更新した。18歳の誕生日を飾り、この種目県勢初のタイトルをもたらした。

 今季高校ランク1位の実力はだてではなかった。春から上り調子の記野は、スタートから積極的にとばした。ホームストレートでは向かい風に苦しみ、最終2台のハードリングが浮いて後続に詰め寄られたが、最後は2位以下を0秒02差でかわして悲願の全国初タイトルを獲得した。「最終コーナーでトップだと感じましたが、際どかったので放送があるまで分からなかった。前半から積極的になれたのが良かった」と初出場Vの味をかみしめた。

 5月上旬の会津地区予選会で20年ぶりに大会記録を更新して波に乗った。県大会でも自己ベストを更新。東北大会も大会新で制し、7月上旬の県選手権では初めて52秒を切る51秒33の大会記録を樹立するなど、更新続きで全国ランク1位の座を守り続けてきた。

 だが7月21日の練習中に右股関節の肉離れに見舞われた。走ることもできない痛みに、一時は大会出場をあきらめかけたが、針治療など必死のリハビリが驚異の回復につながった。とはいえ、ハードリング練習を再開したのは3日の予選前日という不安の残る調整。だが「監督やトレーナーのおかげです。痛みが消え、自分のレースをすれば勝てると思っていました」と振り返った。

 最高学年になり、かつて「弱記野(弱気の)」と呼ばれていた精神的な弱さも克服した。95年日本選手権110メートル障害3位の実績を誇る雪下良冶監督(37)は「お見事」と一言。記野は自らのバースデーに加え、7日が誕生日の雪下監督に「いい誕生プレゼントできました。51秒を切って国体も優勝したい」と笑顔を見せた。【佐々木雄高】

[2007年8月5日11時50分 紙面から]


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