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神話守った柴田黄金の右腕/高校ラグビー
<全国高校ラグビー>◇2日目◇30日◇東大阪市・花園ラグビー場◇2回戦
3年ぶり6度目出場のBシード秋田(秋田)が19-12で萩工(山口)を逆転で下した。右フランカー柴田翼(3年)が前半20分にチャージしたボールをそのまま拾い右中間に先制トライ。7-12とリードされた後半13分には、再びチャージから同点トライを決める活躍を見せた。これで同校は初戦負けなし。秋田は元日の3回戦でBシードの強豪、大分舞鶴(大分)と対戦する。
広げた翼で、勝利へ羽ばたいた。平均体重で7キロ上回る相手FW陣に押され、ミスも目立った秋田を、柴田が救った。前半20分、ゴール手前5メートル付近で相手のキックにチャージ。懸命に伸ばした両手の右腕に当たったボールを拾い、相手ディフェンスを押しのけて飛び込んだ。「気持ち良かった。最高です」と先制トライだ。
逆転された後半にも「黄金の翼」を広げた。13分、ゴール前10メートルで再び右腕でチャージ、一気に駆け抜け中央右に同点トライ。ゴールが決まり勝ち越すと、終了3分前に左ロック藤原宙司(3年)がトライし、勝負を決めた。近藤周平監督(44)は「今日はやろうとしたことが1つもできなかった、ひどいゲーム。救いは柴田のチャージでしたね。あれがなきゃ大変でした」とたたえた。柴田は「狙ってはいたんですが、当たったのはたまたまです」とはにかんだ。
ラグビーを始めたきっかけは、幼稚園から知り合いの右プロップ田口竜也(3年)の存在だった。秋田で生まれた柴田は、親の仕事の都合から小3で東京、小5で青森へ移り住んだ。秋田に戻り、高校入学と同時に再会した田口がラグビー部に入部。その後を追った。田口は「僕が先に入部したんですが、興味を持ってくれたみたいで。今はタックルもすごいし、チームの中心選手。心強い」と信頼を寄せる。
青森・筒井中までは野球部だった。「レフトでずっと補欠でした。試合に出たかった」。夢を白球からだ円のボールに変え、追い続けた。昨年の新チーム結成からレギュラーの座をつかんだ。そして聖地での大活躍。同校の初戦不敗神話も守った。柴田は「とにかくうれしい。田口に感謝です。次も相手のFWは大きいけど、ディフェンスを頑張って、チャンスをつくりたい」。70年度以来の8強進出へ、再び羽ばたく。【清水智彦】
[2006年12月31日10時53分 紙面から]
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