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仙台育英、女子は3歩差で3位/高校駅伝
<全国高校駅伝>◇24日◇京都・西京極陸上競技場発着(女子5区間21・0975キロ◇出場男女各47校◇曇り、8・5度、湿度86%、北東の風0・1メートル(午前10時20分=女子スタート時)
仙台育英の女子は、1区の絹川愛(2年)が区間賞で一気に飛び出すなど、4区途中まで首位の力走を見せた。その後、優勝した須磨学園(兵庫)などにかわされ3位に終わったが、10年ぶりに表彰台に上がった。
トラックに入った仙台育英のアンカー沼田裕貴主将(3年)が、第3コーナー付近で、興譲館(岡山)にとらえられた。抜かれても「何とか粘って2位に」と必死に追いかけた。タイムは同じ1時間7分49秒も、わずか3歩届かなかった。それでも7年連続の入賞、そして96年以来となる表彰台の3位だった。ゴールした沼田主将はうつむき、時折天を仰いだ。
今月12日、母裕美さん(享年45)を肝臓がんで亡くした。高校進学で故郷の茨城を離れるとき、母はお守りを渡してくれた。手づくりのフェルト製のお守り。いつもバッグに入れ持ち歩いた。中に手紙が入っていた。「寂しいと思うけれど、お母さんがついているから」という内容だった。「しっかり走ることができました。ありがとう」。感謝の気持ちは走りで伝えた。
大会までチームメートからは、一緒にメダルを取りましょう、と激励され続けた。沼田主将は「いろいろな人に支えられていることがあらためて分かった。最後にメダルも取れた。私は幸せ」と話した。
3年生で1人走った主将のため、後輩は激走した。1区の絹川愛(めぐみ)は「チームのみんなで、沼田先輩とお母さんにプレゼントをしたかった」と1位でタスキを渡した。3度スパートをかけ、2位に8秒差をつけた。世界陸上5000メートルでの出場を目指す絹川は「今日はメグレースができました。行きたいときに前に出られた」と胸を張った。
レース後、絹川は沼田主将に飛び付くように抱き付いた。2人は、2年前の国体800メートル決勝に、ともに出場するため乗った電車で出会った。群馬・中尾中3年だった絹川は「すごく優しくて。育英に行くきっかけになった。あの出会いを忘れない」という。「来年は金になれるよう頑張る」。抱きつく両手に力を込めて、先輩に誓った。【清水智彦】
[2006年12月25日11時27分 紙面から]
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