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柴田女・桃果カンタービレ、初勝利狙う
全国選抜バスケットボール(東京体育館、日刊スポーツ新聞社主催)が24日開幕する。2年連続6度目の出場を決めている柴田女(青森)には、ピアニストがいる。フォワードの五十嵐桃果(1年)は5歳からピアノを始め、小3時に全国大会6位の実績を持つ。小5から始めたバスケットボールと両立できたのは、指の長さに秘密があった。24日は長崎西と対戦、悲願の大会初勝利を狙う。
ピアノの全国大会でも訪れたことがある東京。今度はバスケットボールの試合で上京だ。五十嵐は「今は寮に入っているんで、ピアノを弾く機会がないです。文化祭で弾いたくらいですね」とちょっぴり残念そう。高校入学後はバスケットに専念しているが、ピアノ歴は5歳から数えて約10年。今でも青森県深浦町の自宅に戻ると、鍵盤をたたく時間が長いという。
長い指がピアノ上達の一要因だった。小3時には「低いド」から「高いド」まで片手で指が届いた。県内のコンクールでは上位入賞の常連になり、中3の昨年まで全国大会出場を続けた。母里香さん(41)は「小学校低学年のときは、私と泣きながら練習していました」と振り返った。
小5から元バスケット選手の父政裕さん(39)の勧めもあり、ピアノとの両立を開始。両手でシュートを放つ女子は多いが、男子同様に右手だけでシュートする練習を反復。長い指が繊細なボールタッチに役立っている。五十嵐は「ピアノで練習の大事さが分かった。今はバスケットで強くなりたい」と話した。
柴田女では、ガードの阿保由とセンターの佐々木が先発確定。残り3枠を五十嵐を含めた5人で争ってきた。長内俊一監督(59)は「五十嵐はちょっとのんびりしているんだよね。力強さがほしい。指が長い? まだ生かし切れてないねえ」と辛口だが、それも期待の表れだ。1年生のピアニストが、コート上で勝利のリズムを刻む。【柴田寛人】
[2006年12月24日11時55分 紙面から]
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