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遠野が異例の非公開練習

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遠野の松田監督(左)は、宿舎ホテルのロビーで記者団の質問に答える
遠野の松田監督(左)は、宿舎ホテルのロビーで記者団の質問に答える

 全国高校サッカー選手権で8強入りした遠野(岩手)が4日、異例の非公開練習を行った。5日の準々決勝・高川学園(山口)戦に備え、埼玉・川越市内で練習したが、報道陣に公開しなかった。昨年度の盛岡商優勝により、同じ岩手県勢として注目度がアップ。選手の精神的疲労を軽減するための配慮からだった。2年ぶりの国立にあと1勝と迫ったチームは、心身ともに万全の態勢を整えた。

 午後3時すぎ。遠野が宿舎を構える、さいたま市内のホテルに、非公開練習を終えた選手たちが帰ってきた。普段通りの落ち着いた様子で、それぞれの自室に向かった。DF菊池智史主将(3年)は「取材に来られると、緊張とかプレッシャーを感じるんで。今日はリラックスして練習ができました」と話した。菊池主将を含め、5人程度の選手がロビーで取材を受けた。

 昨年度、やはり準々決勝を翌日に控えた八千代(千葉)が非公開練習を行ったが、高校生チームとしては異例のこと。松田光弘監督(40)は「戦術を見せたくないわけではなく、選手のメンタルな部分をケアするための非公開。(試合会場の)浦和入りした時の『チャレンジャーでやろうよ』という気持ちを持たせたかった」と理由を説明した。2年ぶりの8強で、周囲の注目度が高まるのは仕方がない。それは承知の上で指揮官は、初戦(2回戦=2日)に臨む前の自然な精神状態を保ちたかった。

 昨年度の盛岡商の岩手県勢初制覇が、遠野の注目度を上げている。2回戦で江の川(島根)を下した後、大勢の報道陣に囲まれた松田監督は「2年前に比べると随分、多いねえ」と漏らした。イレブンに精神的な悪影響が出る前に、練習会場で「防御壁」を築いた。「メディアの人たちが多く来ると、子どもたちは舞い上がってきますから。大きな勘違いをする可能性もある」。平常心でプレーすることが、県勢2連覇の近道といえそうだ。【柴田寛人】

[2008年1月5日12時45分 紙面から]

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