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PK戦決着遠野V/高校サッカー

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遠野MF鈴木(中央、10)は同点のヘディングシュートを決めガッツポーズ
遠野MF鈴木(中央、10)は同点のヘディングシュートを決めガッツポーズ

<全国高校サッカー岩手県大会:遠野1-1盛岡商(PK3-2)>◇4日◇岩手・盛岡南公園球技場◇決勝

 遠野が盛岡商との100分を超える激闘を制し、2年ぶり21度目の全国選手権(12月30日~来年1月14日、7日間)出場を決めた。延長前半に先制を許したが、同後半7分にMF鈴木諒(2年)がセットプレーから頭で1点を奪い1-1の同点。最後はPK戦3-2で勝利し、宿敵・盛岡商の全国2連覇の夢を阻んだ。

 球技場を埋めた3700人の観衆が、両校チームカラーの青と赤に、真っ二つに分かれた。岩手高校サッカー界の両雄。5年連続の決勝対決で、今年は青の遠野が最後に笑った。松田光弘監督(40)は「最後まで粘り強くやった」と選手をたたえた。

 前後半80分、延長20分、そしてPK戦に突入する激戦だった。両校に足をつる選手が多く出る中、最後に蹴った5人目、FW藤嶋洸(3年)がきっちりゴール右に決めた。「何も考えずに行った。最後に蹴ることは結構多いから」とプレッシャーは感じなかった。

 残り3分の土壇場に追い付いた。延長後半7分、コーナーキックからのセットプレー。相手が決めたのと同様に、鈴木が頭でゴールネットを揺らした。「泣いている選手もいて…本当にうれしかった」。延長突入前、決定的なチャンスを逃していた。後半25分すぎ、主将のDF菊池智史(3年)がPKを外した。後半終了間際にベンチに下がると、涙した。「頭が真っ白になった」と菊池。そんな熱き主将を周囲がフォローした。「みんなを信じていたから」と感謝した。

 新春。宿敵は東北勢40年ぶりの選手権制覇を果たした。県で1点差で惜敗した相手が全国の頂点に立った。松田監督は「悔しさをどう植え付けるかからスタートした」という。選手たちには盛岡商の準決勝、決勝を見ろ、と指示した。「オレらだって優勝できると思ってきた」と鈴木。奮起し、2年ぶりの全国をつかんだ。一昨年は4強で国立へ進んだ。鈴木は当時、兄秀啓さん(静岡産大2年)がプレーする姿をスタンドで見詰めた。「すごいな、と思った。自分も行きたい」。国立、そして岩手県勢の連覇を目指す。【清水智彦】

[2007年11月5日12時33分 紙面から]


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