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盛岡商8強/高校サッカー
<高校サッカー:盛岡商1-1(PK4-2)武南>◇4日目◇3日◇さいたま市駒場スタジアムほか◇3回戦
盛岡商が優勝候補の武南(埼玉)と1-1でPK戦4-2の勝利を収め、2年ぶり4度目の準々決勝進出を決めた。前半14分に先制されたが、同21分にFW東館勇貴(3年)のゴールで追いついた。守ってはDF陣が体を張った守備で、攻撃力のある武南FW陣を最少失点に抑えた。初の4強へあと1勝に迫った。
「おれが決めれば勝てる。決めるんだ」。2人リードで迎えたPK戦、4人目のキッカーDF藤村健友主将(3年)は、額にボールを当て、目を閉じながらボールに願いを込めた。ゆっくりと助走を取って、豪快にゴール右隅に蹴り込んだ。勝利を決めた藤村は、イレブンに向かって雄たけびを上げながら、ガッツポーズ。イレブンも次々と、藤村に覆いかぶさり、喜びを爆発させた。
試合は終始、全日本ユースを制した滝川二(兵庫)を破った武南ぺースだった。速くて強い攻撃に、押し込まれる場面が続いた。前半21分、1チャンスで同点に追いついてからも、地元で圧倒的な声援を受ける武南の猛攻が続いた。前半34分には立て続けに3本のシュートを食らい、後半20分にもGKと1対1の決定機をつくられた。だが、奇跡的な粘りと「勝ちたい」気持ちだけで集中力を持続させた。
昨年の仙台カップで東北代表として活躍した藤村、中村翔(3年)のセンターバックを軸に、FW成田大樹(3年)まで下がっての全員守備で、「埼玉のチェ・ホンマン」ことFW松永七海(3年)らを抑えた。成田が「盛商のスタイルじゃなかった」と振り返るように、自慢の攻撃を捨ててまで守り抜いた。
運動量も武南を上回った。県大会前に10日間、連日ピッチを70周も走る練習を行い、スタミナを強化。走り負けない体力を身に付けた成果が大一番で出た。後半、疲れの見える相手とは対照的だった。成田が「もうサッカーをやめたいくらい走りました」というほどの練習量と運動量で、アウエーの会場を静まり返らせた。イレブンの合言葉は「斉藤監督を国立に連れて行く」。明日5日の準々決勝の相手は広島皆実だ。目標まで、あと1勝。手の届くところにある。【栗山尚久】
[2007年1月4日11時19分 紙面から]
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