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尚志大金星!九州王者撃破/高校サッカー
<高校サッカー:尚志0-0(PK4-2)0鵬翔>◇1回戦◇12月31日◇柏の葉
尚志(福島)が初陣勝利を飾った。九州王者の強豪・鵬翔(宮崎)相手に、粘り強い守備で0-0のPK戦に持ち込み、4-2で制した。
1人リードで迎えたPK戦。5人目のキッカーDF西田潤(2年)は、ゆっくりと助走を取り、鋭いシュートを左隅に決めた。西田は雄たけびを上げ、ガッツポーズ。絶叫しながら駆け寄るイレブンと抱き合い、まるで優勝したかのような歓喜の輪ができた。今夏の九州大会覇者を、無名の尚志が破った瞬間だった。
苦しい試合だった。仲村浩二監督(34)が「力は圧倒的に鵬翔が上だと分かっていた」と言うように、前半から猛攻撃を受けた。だが、東北特有の粘りで必死に耐える。何度もつくられた決定機も、奇跡的な守備で守り抜いた。同監督も「相手の攻撃が厳しかったが、粘り強くやってくれた。選手たちは120%の力を出してくれた」と笑顔で話した。
80分、守り抜いて迎えたPK戦。この時点でGK松浦和己(2年)は「勝てると思った」と勝利を確信していた。みんなから「野性児」と呼ばれる守護神は、第六感に優れている。その“感”が大事な場面でひらめいた。尚志3人目のキッカーMF豊崎稔幸(3年)が、まさかのPKを外した直後だった。松浦が「集中力が増した。自分の感覚通りにいった」と振り返るように、鵬翔MF加藤のシュートを完ぺきに止めると、次のキッカーもミス。松浦の“野性の勘”が、尚志をミラクルに導いた。
次戦は強豪国見を破った八千代(千葉)が相手だ。仲村監督は「初戦のことしか考えてなかった。対策を練って、どうこうなる相手じゃないと思うが、これから考えなきゃ」と慌ててスタジアムを後にした。下馬評も低かった尚志が、一気に今大会の台風の目となった。【栗山尚久】
[2007年1月1日12時31分 紙面から]
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