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羽黒の秘密兵器、MF城間がベールを脱ぐ
第85回全国高校サッカー選手権大会が30日、東京・国立競技場で開幕した。開会式では東北6県代表校が堂々と行進した。羽黒(山形)は6月に神奈川から転校してきたMF城間佳介(2年)が、全国舞台でついにベールを脱ぐ。東北代表は31日、羽黒、利府(宮城)、青森山田(青森)、尚志(福島)の4校が出陣する。
国立競技場の舞台に立ったMF城間は「クラブチームとは違う緊張感がある」と全国大会開会式を満喫した。J2湘南ジュニアユースからJ1川崎Fユースと、Jリーグの下部組織でプレー経験のある逸材。個人能力は高く、華麗なドリブル突破で得点に絡む。だが、川崎Fユースではチームスタイルと合わずに悩む日々を過ごしていた。
そんな城間を救ったのが、DF川村洋一郎(2年)だ。湘南ジュニアユースのチームメートで、電話やメールで連絡を取り合う親友だ。「やめたいと悩んでいたので、一緒にサッカーをしないか」と誘ったという。聞いた城間も一念発起。両親を説得して、羽黒転校を決意。6月に山形にやってきた。
向上心は強い。昨冬「日本以外の楽しいサッカーを見たい」と知人の紹介で、ブラジルのFCパウリスタに練習生として参加し、個人技に磨きをかけた。ブラジル人留学生2人を擁する羽黒サッカーにも適応し、28日の練習試合対高志(新潟)戦(3-2で勝ち)では、前半のみで2得点を決める活躍で好調をアピールした。一方、疲労により左ひざ外側半月板を痛めフル出場は厳しい状況。だが本街直樹監督(39)は「決定的な仕事ができる選手」と期待する。
大会規定で転校後6カ月未満は出場できず、11月まで続いた県大会もピッチに立つことすらできなかった。大舞台で、ようやく公式戦デビューを迎える秘密兵器は「見ている人を楽しませるプレーで、県勢初の8強を目指す」と意気込んだ。【塩谷正人】
[2006年12月31日10時58分 紙面から]
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