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花巻東・落合が名門三菱重工神戸入り
今夏の甲子園に2年ぶり4度目の出場を果たした花巻東(岩手)落合啓晃投手(3年)の、三菱重工神戸入りが内定した。21日、分かったもので、落合は甲子園で先発登板した実績がある。とはいえ、3年間で1度もエースナンバーの背番号1をつけたことがない投手の、社会人野球の名門チーム入りは異例のこと。左腕からの独特の直球と将来性が評価されたもので、高校球児に夢と希望を与える「合格」となった。
昨今の経済不況もあり、高校から社会人の企業チームでプレーできる選手は数少ない。それも「エース」の象徴ともいえる、背番号1をつけたことがない選手の名門チーム入りとなれば極めて異例だろう。
落合は今夏の甲子園で、背番11をつけて1回戦の新潟明訓戦で先発。4回無失点に抑えたが、全国的には無名に近い。初戦敗退後の8月下旬に三菱重工神戸の練習に参加。左腕と181センチの恵まれた体格、スリークオーターから投じられる球が決め手になった。今月中旬に内定通知が届き「正直、落ちると思っていた。甲子園を決めた時と同じくらいうれしい」と語った。
これまで2人の投手を社会人に送り出した就任6年目の花巻東・佐々木洋監督(32)は「この厳しいご時世で、ありがたいこと。彼にはものすごい能力があると思っている」と話した。1年時、球速が120キロにも満たなかった落合だが、2年春に頭角を現し、同夏の県大会では2試合に先発するまでに成長した。
そんな期待の投手にアクシデントが襲う。昨年7月の練習試合中、味方選手と接触し右足首を脱臼骨折し全治6カ月の診断。今年2月には左ひじを痛めた。完全復活は6月。ぶっつけ本番に近い7月の県大会、不来方戦で高校生活初の完封を遂げた。「冬を1度しか経験してないから、体がまだできていない。のびしろがある」と同監督。甲子園後、週5日の練習を欠かさず、10月下旬には自己最速139キロをマークした。
花巻東では、部員に将来の選手像と目標、その実現に向けた計画とアプローチを紙に書かせ、モチベーションを持たせている。落合は「都市対抗、東京ドームで投げたい。145キロを出して注目される選手になる。5年後にはプロに」と新たな目標を掲げた。【清水智彦】
[2007年11月22日12時19分 紙面から]
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