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東北マークスが劇的逆転勝利/社会人野球
<全日本クラブ野球選手権:東北マークス7-3サウザンリーフ市原>◇2日目◇8日◇埼玉県所沢市・グッドウィルドーム◇1回戦
初出場のNTTグループ東北マークス(宮城)が、劇的な逆転勝利を飾った。9回表2死、7番DH大塚広己(36=秋田・能代商)が右翼へ決勝の満塁本塁打を放ち、7-3でサウザンリーフ市原(千葉)を下した。同じく初出場の由利本荘ベースボールクラブ(秋田)は0-11で欽ちゃんこと萩本欽一監督(66)率いる茨城ゴールデンゴールズに完敗した。
今月37歳を迎えるベテランが、ひと振りで試合を決めた。相手捕逸で同点とした9回表2死満塁。大塚が内側高めの変化球を振り抜くと、打球は右翼ポール際へ飛び込んだ。優勝したかのように、一斉に選手たちが飛び出してヒーローを迎えた。「緩い球を狙っていた。気持ちよく振り抜けた」と心地よさそうに汗をぬぐった。社会人では初で、高校時代の能代商3年春、能代戦で放って以来の満塁弾だという。その時は逆転サヨナラ弾。勝負強さを発揮した。
相手投手は中日、西武などに所属した鳥谷部健一(27)だった。元中日の与田剛が投手コーチを務め、元ロッテの沢井良輔内野手、元日本ハムの山田憲内野手も出場。そんな強豪を社会人19年目の男が打ち砕いた。2週間前、オープン戦の最中に左太ももの裏を肉離れした。直後1週間は何もできない状態だった。この日はサポーターをつけて出場。「痛みは感じなかった」と集中した。モチベーションは失わない。大塚は「やっぱり野球が好きだから。小学校4年で始めたときと、変わらぬ気持ちでやっている」と言い切った。
00年に企業チームのNTT東北からクラブ化された。練習は名取市にある球場で土日に行う全体練習がメーン。これまでこの大会は、規定で出られなかった。今年、NTT社員の部員が転勤などで減ったため出場可能となり、東北の代表権を勝ち取った。企業時代と違う新たな目標が、ようやく生まれた。三瓶仁監督(40)は「4つ取ろう、と選手に言ってきた。明日も勝って、決勝まで何としてもいきたい」と目指すは日本一だ。【清水智彦】
[2007年9月9日12時49分 紙面から]
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