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仙台育英・佐藤由の敗因/甲子園総括
<甲子園総括(1)>
第89回全国高校野球選手権(甲子園)に出場した東北6県代表校は、18日の3回戦で聖光学院(福島)が広陵(広島)に敗れ、すべて姿を消した。今日から4回にわたり6校の甲子園を検証し、総括する。第1回は優勝も夢ではなかった仙台育英(宮城)。プロ注目の右腕・佐藤由規投手(3年)は、初戦の智弁和歌山戦で甲子園表示で高校生最速タイの154キロ、2回戦の智弁学園(奈良)戦で同最速155キロを計測した。その球速にこそ、勝負の明暗があった。
初戦の智弁和歌山戦。甲子園表示の高校生最速タイの154キロは、2-2の同点で迎えた8回1死走者なしで計測された。6回の前打席で同点2ランを喫した相手4番坂口を、見逃し三振に仕留めた5球目だった。その裏、仙台育英は2点勝ち越す。佐藤由の、勝利への執念が前面に出た154キロだった。この試合、佐藤由は150キロ以上を19球計測した。うち10球は8、9回の終盤だった。
2回戦の智弁学園戦。4回裏の先頭打者に、甲子園の高校生最速となる155キロをマークした。直前の4回表に、1死三塁の絶好の先制機を逃していた。この試合、佐藤由は150キロ以上を17球投げ、この4回裏に実に8球が集中した。チャンスを逃し「抑えなければ」の意識が、強く出たのかもしれない。四死球から3連打を浴び5点を奪われたのは、その次の5回裏だった。
高校入学時から佐藤由を知る楽天上岡スカウトは「彼はいつも終盤にマックスが出る。(智弁学園戦は)4回に150キロを連発して急ぎすぎの感じがした。悪いときは力んだ後、バランスを崩す。マックスを出すのが早すぎた」と振り返った。先制点を奪い同点にされながらも、初戦は終盤に球威が増し勝利した。2回戦は、先制機を逸した中盤で最速を出した。もし、先制点が取れていたら、佐藤由はどんな投球をしていたか。もう少し、甲子園で見たい投手だった。【塩谷正人】
※本記事は、プロスカウトのスピードガン計測は参考にしていません。
[2007年8月20日9時25分 紙面から]
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