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仙台育英・佐藤由の夏開幕
第89回全国高校野球選手権が8日、甲子園球場で開幕した。開会式では東北6県代表校が力強く行進。今日9日、みちのく勢のトップを切って仙台育英(宮城)が出陣する。この日、大阪・豊中ローズ球場で行われた練習にはテレビカメラ4台、約30人の報道陣が駆け付け、プロ注目右腕佐藤由規(3年)に熱視線を送った。いよいよ由規フィーバーが幕を開ける。
開会式後の移動に時間がかかり、仙台育英ナインは練習開始予定時刻に約30分遅れの、午前11時半に球場入りした。今夏NO・1右腕の呼び声高い、佐藤由がブルペンに立つと、待ちわびた報道陣のカメラから一斉にシャッターが押された。あまりの過熱ぶりに、佐々木順一朗監督(47)も「由規はナイーブな子なので、捕手の後ろからの撮影は、今日は勘弁してください」と配慮を促す場面もあった。試合を翌日に控え、早くも由規フィーバーだ。
ブルペンでは、打者を立たせて92球を投げた。打席の松本惇平捕手(3年)は、和歌山県大会のビデオを見て、智弁和歌山打線の特徴を意識した。バッターボックスのベース寄りぎりぎりに構えた。投手寄りの足をベース上に振り上げる動作もまねた。それでも佐藤由は、ぐいぐいキレのいいボールを投げ続けた。左右の打席に立った松本は「投げにくそうな雰囲気は全くなかった。球にも伸びがあって速かった。これは打てないですよ」と太鼓判を押した。佐藤由も「いろんなボールを試した。体重がボールに乗っている」と気持ちよさそうに練習を終えた。
大阪入りし、帽子のつばに「みんながいる 1日でも長く みんなと一緒に」と書いた。「ピンチの時はマウンドでこれを見て落ち着きたい。みんなの思いを背負っているので」。いよいよみちのくのドクターKが、3度目の甲子園のマウンドに立つ。【塩谷正人】
[2007年8月9日13時12分 紙面から]
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