このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 東北 > ニュース


東北メニュー

赤べこ金がない、宇梶総監督ら寄付金募る

※画像クリックで拡大表示

入場者に寄付金を募る関(左)と宇梶総監督
入場者に寄付金を募る関(左)と宇梶総監督

 「夢の東北プロアマ対決!」として、岩手21赤べこ野球軍団と楽天2軍の交流戦が7月31日、岩手県営野球場で行われた。岩手県勢としては20年ぶりに都市対抗野球(24日から12日間、東京ドーム)出場を決めた赤べこは、0-6で楽天2軍に敗れた。入場無料の試合だったが、現在、赤べこは資金不足に悩んでいる。俳優の宇梶剛士総監督(44)が試合途中に寄付金の募集を訴えるなど、初出場のドームに向け何とか資金工面を図るつもりだ。

 都市対抗前に、楽天2軍との華やかな記念試合になるはずだった。グラウンド整備に赤べこナインが向かった5回終了時。宇梶総監督が、約1500人の観衆に向けてあいさつした。「都市対抗への運営資金が極端に不足しています。どうか選手のために、100円でも500円でも、1000円でも、グッズを買っていただきたい。よろしくお願いします!」。

 帽子を取り、深々と頭を下げた。グッズ収益はクラブの活動費用になる。雨が降りだした7回から球場を後にする観客が出ると、宇梶総監督と5回1失点と好投した関連太郎投手(25)が出口に立ち、寄付金を募った。宇梶総監督はこの日自腹で岩手にやってきた。

 クラブチームの赤べこが、資金繰りに苦労している。一番のスポンサーである人材派遣会社からの資金援助が約3カ月滞った。会社に登録している選手たちも派遣先がなく、収入がない状態だ。日雇いの花火大会警備、チーム本の販売や野球教室などで得たお金を出し合って活動しているのが現状だ。「お金を使うのがもったいない」と山のわき水をペットボトルに詰めに行く選手もいるという。

 先週、監督だった羽生田忠克氏(43)は私的理由でチームを退団した。後を受けた平良和一郎監督(33)は「正直、きついです。道具より、まず衣食住ですから…。思うような練習もできていない」と、チーム現状を率直に語った。

 2日には「盛岡さんさ踊り」に全員で参加、グッズ販売のスペースも用意する予定だ。15日には盛岡市内のホテルで壮行会を行い、会費の一部を遠征費用に充てる。決定的な打開策はない。山口秀樹部長(43)は「県民の皆さんの支援を訴えて行きたい」と地元・矢巾町のみならず、企業中心に県全域への援助要請に回るつもりだ。チーム初、岩手県勢20年ぶりの都市対抗代表は、苦難の道に立たされている。【清水智彦】

[2007年8月1日11時27分 紙面から]


最新ニュース

記事バックナンバー



このページの先頭へ