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光星学院出身の国学院大・村松が大化け
今春、アマ球界を驚がくさせた投手がいる。青森・光星学院高出身の村松伸哉投手(国学院大1年)だ。激戦の東都大学リーグで4月10日、21年ぶりの新人開幕投手で初勝利の衝撃デビューを飾った。専大戦初回、3球目の直球が現役学生最速の153キロを記録。15日には3勝目を挙げ、一気に「ハンカチ世代」の主役候補に名乗り出た。高校時代は2番手投手で、最速144キロ。約8カ月で9キロもスピードを伸ばした要因を探った。
エースになった村松が、先発マウンドにいた。15日の神宮球場、強豪・亜大との第1戦。今季チーム8戦目にして6度目の登板で、3勝目を挙げた。128球を投げ、3-1で初完投勝利。この日最速は148キロで、8回も147キロと衰えなかった。
高校3年時から明らかな変化があった。投球フォームだ。スリークオータースローから、オーバースローになった。国学院大・竹田利秋監督(66)は「フォームに関しては特に言っていないんです。高校のままでいいと」と語った。今節直前「何かしっくりこなくて」と悩んだ村松は、竹田監督と入学直後に初登板したオープン戦のビデオを見直した。結論は「この高校に近いころのイメージと同じでいい」だった。村松も「腕の振りは以前と変えていない」と言い切った。
だが「これまで強く腕を振ることだけ考えていた。今は後ろを小さく、前を大きく振る意識もある。(フォームの強弱の)リズムを考えている」と続けた。腕やヒジの高さを無理矢理変えたのではない。強さ+リズムを意識した「無意識」のオーバースローだった。
準備やケアにも力を入れるようになった。「監督や先輩からとにかく肩甲骨を柔らかくと言われた」。チームは全部員が肩甲骨を柔らかくすることに力を入れる。柔軟体操からPNF(神経筋促通法)ストレッチに近い運動を、村松も率先して行った。立ち姿や走るフォームにも全員が気を使うという。いいパフォーマンスはいい姿勢から、という考えがある。また「後が大事、とよく言われる」と話した。アイシング程度で済ませていたヒジ、肩を週5日、ストレッチを加えたマッサージでケアするようになった。
下地の強さもあった。高校の猛練習で得た体力。練習試合で216球完投したこともある。「培ったことが今、実を結んでいる」。昨年夏が終わっても毎日最低5、6キロ走った。冬場を除き投げられるときは100球以上投げた。そしてライバルへの強い思い。「いつもエースの桑鶴(雄太=東北福祉大1年)に負けないように、と思っていた。今もそうですが、全体練習をこなすのは当たり前。自主練習で差を縮めないと」。野球への真っすぐな姿勢、柔軟な吸収力、反骨心が成長につながっている。【清水智彦】
[2007年5月17日12時49分 紙面から]
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