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歴史に残る激闘生んだ青森山田の堅実野球

- 延岡学園戦で大会通算1100号となる2ランを放った本田
<全国高校野球総括(2):青森山田>
雑草軍団が、甲子園に感動を残した。柳田将利投手(ロッテ)ら個人力が抜きんでていた昨年と違い、スターは不在。しかし野田雄大投手(3年)を中心に、大舞台で「強い」戦い方をした。
初戦となった2回戦延岡学園戦(宮崎)は、完ぺきに近い試合内容で7-0と圧勝。本田誠矢二塁手(3年)の大会通算1100号2ランなど3本のアーチが目立ったが、4犠打5盗塁と鍛えられた攻撃力を存分に発揮した。青森大会では投球フォームに苦心した野田も、5安打に抑え完封一番乗りした。60本塁打が飛び出した今大会で、完封試合はわずかに4試合。価値ある投球だった。
3回戦の駒大苫小牧(南北海道)は、歴史に残る激闘だった。一時つけた6点差を追いつかれた9回、再び勝ち越す力強さを見せた。逆転負けしたのは、2番手投手の不在だった。渋谷良弥監督(59)も話していたように「良くも悪くも、野田で勝ってきたチーム」。終盤、球のキレを失ったエースの右腕に頼らざるを得なかった。
だが、3連覇を狙った王者をあと1歩まで追い詰めた。青森山田は強かった、という印象を残した。その強さの理由は、当たり前のプレーを当たり前にこなすことだった。守備は2戦1失策。駒大苫小牧戦での野田のけん制悪送球1つだけだった。ド派手なプレーが飛び出すわけではない。スタートの良さ、確実な捕球と送球の1つ1つに、質の高さがあった。攻撃でも、2戦目でスクイズの失敗はあったものの、盗塁やバント、エンドランをきっちりと決めた。
5月に県準々決勝で敗れて以降、打撃、守備、走塁など1つ1つの練習時間が2倍に伸びた。バスターだけを1時間半練習したこともあった。量が質を変えた。首脳陣に「弱い」と言われた続けたチームが、1つ上の先輩に並ぶ3回戦進出。その戦いぶりは、昨年のチームより強烈だった。雑草は踏まれて、強く立ち上がった。【清水智彦】
[2006年8月23日11時49分 紙面から]
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