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仙台育英が5年ぶり甲子園!!/高校野球

- 東北対仙台育英 優勝を決め大喜びの仙台育英ナイン(撮影・栗山尚久)
<高校野球宮城大会:仙台育英6-2東北>◇1日◇フルキャスト宮城◇決勝
引き分け再試合となった宮城決勝は、仙台育英が東北投手陣を打ち崩してエース佐藤由規(2年)を援護、5年ぶり19度目の甲子園出場をつかんだ。東北先発の西野雄馬(2年)に対して2回1死二、三塁から斎藤泉捕手(3年)のスクイズで先制した。4回には塩沢龍郎遊撃手(3年)の右前打で2点目を追加。8回には高山一輝(3年)から斎田嵩人右翼手(3年)斎藤泉の二塁打などで貴重な3点を奪った。好機を逃さず8安打に4犠打を絡め、ライバルを突き放した。
校歌を高らかに歌い上げたナインが、三塁側応援席にあいさつに向かった時だった。スタンドにいた控え部員たちが、フェンスを乗り越えてグラウンド内になだれ込み、栄冠をつかんだ選手たちと抱き合って感激を分かち合った。77人の部員があらためて1つになった。佐々木順一郎監督(46)は「なんとも言えません。こういうときに泣いたことはなかったんですが、出てきました」と目にうっすらと涙を浮かべた。
打線が佐藤の好投に報いた。2回裏1死二、三塁のチャンス。斎藤泉捕手(3年)が初球を倒れ込みながら三塁線に絶妙のスクイズを決めた。17イニングぶりの得点はのどから手が出るほど欲しかった先制点だった。斎藤泉は「昨日の試合中から3年生同士で、由規(佐藤)に先制点をやろうと話していた。ワンバウンドだろうがなんだろうが、地にはいつくばってでも決めようと思っていた」と執念の打席を振り返った。
2-1で迎えた7回裏には「相手打線を見ると1点差ではわからない。なんとかして打ちたかった」と斉藤尚五二塁手(3年)が貴重な左前打で3-1と突き放す。1点を返され3-2と詰め寄られた8回裏、今度は斎田嵩人主将(3年)が決めた。1死二、三塁のチャンスに右翼フェンス直撃の2点二塁打で粘る相手を突き放した。「自分が打ったとは思っていない。応援してくれたみんなや、監督の思いが伝わったヒットだった」。前日完封され、7回途中からマウンドに上がった高山から放った一撃を振り返った。
01年の不祥事から5年。苦難を乗り越え、選手たちは見事に聖地へたどり着いた。斎田は「いろんな壁にぶつかった。僕らが入学して甲子園へのチャンスは5回あった。過去4回逃していただけに、最後の夏は5回分の重みがある」と感慨深げに語った。
史上初の0-0決勝引き分け再試合という激闘を制した仙台育英が、5年ぶりの甲子園で名門復活へのろしを上げる。【塩谷正人】
[2006年8月2日11時11分 紙面から]
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