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富谷が8回逆転でベスト8進出/高校野球

宮城水産を下し、喜びを爆発させる富谷ナイン
宮城水産を下し、喜びを爆発させる富谷ナイン

<高校野球宮城県大会:富谷3-2宮城水産>◇11日目◇25日◇フルキャストスタジアム宮城ほか◇決勝

 ノーシードの富谷が第3シードの宮城水産を3-2で下した。東北、仙台育英の2強も順当に準々決勝に進出した。

 富谷が1点リードで迎えた9回裏2死三塁。あと1人の場面で、舘又文徳投手(3年)が犬飼広一捕手(2年)をマウンドに呼び寄せた。「おれに気合を入れてくれ。顔を張ってくれ」。犬飼は少し驚いたが、ちゅうちょすることなく先輩のほおを手のひらで張った。「バチーン」。これで生き返った舘又は、決め球のカットボールで最後の打者植木を中飛に打ち取った。マウンド上でガッツポーズをつくり、ナインと抱き合って喜んだ。

 「ベスト4、8なんていらない。甲子園に行かないと意味がないんだ。狙うのは頂点のみ」。これが富谷ナインの合言葉だ。この日も5回まで2点をリードされる苦しい展開。だが全員に「必ず逆転する気持ち」があった。同点に追い付いた8回、なおも1死満塁の好機で堀籠雄介外野手(3年)が打席に立った。打球は中前にフワッと上がった小フライになり、「頼む、落ちてくれ」と心で叫びながら一塁へ向かった。願いが通じたのか、打球は中前に落ちる勝ち越しのポテンヒットになった。堀籠雄は「うれしすぎて、一塁上で涙が出てきました」と恥ずかしそうに振り返った。

 2年ぶりのベスト8に、高瀬琢弥監督(38)も「まだまだ強くなるチーム。一戦ごとに成長している」と子供たちの活躍に満面の笑みだ。チームの唯一の目標「甲子園」に向かって、富谷が突き進む。【栗山尚久】

[2006年7月26日11時58分 紙面から]


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