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青森山田が県史上初の3連覇/高校野球

- 3連覇を達成し、マウンドに駆け寄って喜ぶ青森山田
<高校野球青森県大会:青森山田5-4光星学院>◇最終日◇25日◇青森市営球場◇決勝
青森山田が5-4でライバル光星学院を下して青森県初の3連覇を達成、7度目の甲子園出場を決めた。初回に4番松本辰也右翼手(3年)の中前適時打で先制。同点の4回には盗塁を絡め、相手捕手の送球ミスを呼び、勝ち越した。エース野田雄大投手(3年)が15安打を許しながらも、粘り強く141球を投げきった。
苦しみ続けた野田に、栄冠が輝いた。あと1人と迫った9回表2死一塁、打席にはプロ注目のスラッガー、坂本遊撃手が立った。「絶対に打たせない」と最後の力を振り絞った。低めのスライダーで、引っかけさせた。ショートへの打球が一塁に送球されるのを見届けると、両手を高々と挙げた。崩れるように頭を抱えたエースの元に、ナインが次々に駆け寄った。
15安打を打たれた。だが「ホンマっすか? 8安打くらいかと思ってました」と無心の投球だった。再三のピンチでも、バックを信じ投げ続けた。8回、1点差に詰め寄られ、なおも1死二塁。遊撃手との呼吸が合った。けん制で走者を刺し、窮地を脱した。「あれで流れを戻せた。全員の力で勝てた。本当にうれしい」と話した。
今までは「自分の力だけで抑えようと投げていた」という。昨秋の県大会前に疲労から腰痛を患った。冬場は腰に負担が来ない程度の、筋力トレしかできなかった。プロも注目した最速144キロの直球は、影を潜めた。春の県大会準々決勝では、光星学院に打ち込まれて敗れた。「全員でやらないと、夏は勝てない」と気持ちを入れ替えた。腰痛も快方に向かい、走り込みも行った。800メートルを2分25秒以内で10セット走るトレーニングは、「一番きつかった」と振り返った。
だが苦悩は続いた。今大会に入っても、思うようにボールが行かない。制球できない。毎日、投球フォームを試行錯誤した。「バックスイングが大きくなりすぎて、体が開いてしまう」。決勝前日の練習で、ほとんど左足を上げず、すり足のように投げた。リリースポイントだけ意識できた。「ボールは行かなかったが、修正できた」と土壇場で自信を取り戻した。
甲子園には苦い思い出がある。昨年センバツの沖縄尚学戦で、2番手で登板した。4回1/3で5失点、チームも大敗した。16強入りした昨夏は、柳田将利(ロッテ)の陰に隠れ、登板はなかった。「完投してとにかく初戦を勝ちたい。先輩たちを超える成績を」と、青森の夏空の下で笑顔を見せた。【清水智彦】
[2006年7月26日11時42分 紙面から]
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