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【楽天】永井、制球バランス抜群

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楽天対西武 楽天先発の永井(撮影・蔦林史峰)
楽天対西武 楽天先発の永井(撮影・蔦林史峰)

<楽天9-8西武>◇9日◇フルキャスト宮城

 楽天永井怜投手(東洋大)と仙台出身の西武岸孝之投手(東北学院大、ともに22)がフルキャスト宮城で新人対決した。永井はバランス良く、5回3失点の好投でマウンドを降りた。岸は初回に山崎武に満塁弾を浴びるなど5失点も、その後は立ち直り、7回まで無失点に抑えた。両投手ともに降板直後に味方がリードを守れず、勝ち投手の権利が消える展開。試合は楽天が9-8で振り切った。前ロッテ2軍監督で、仙台市在住の佐々木信行氏(54=東北放送解説者)が期待の新人2人の投球を分析した。

 永井は相変わらずコントロール、バランスの良さを感じた。だがこの日は球威が足りない分、打者は打球が詰まるという怖さがなかった。打線がひと回りすると引き付けて打ち出した。制球ミスをすると、痛い。球威に欠けるとファウルでカウントが稼げない。見逃しか空振りでストライクを取るしかなくなると、苦しくなっていく。この日は勝ち星に恵まれなかったが、バランスは大したものだ。スピードを抑えてのコントロール重視から、徐々に球速を取り戻して、脱皮を図りたい。

 永井を含め新人の守備が光った。2回に遊撃の渡辺直が難しいゴロをさばいた。3回2死一塁では捕手の嶋が佐藤の盗塁を刺した。4回1死一、二塁では永井がけん制で一塁のカブレラをアウトにした。新人ながら落ち着いたプレーだった。永井は東洋大、嶋は国学院大と激戦の東都リーグでもまれた。渡辺直も社会人の強豪、三菱ふそう川崎で鍛えられた力を発揮した。

 一方、仙台で生まれ育った岸は地元先発で無理もないが、初回に力んだ。関係者も多数観戦していただけに、無理もない。特に力むと、腕が横振りになるという悪い癖が出た。緩いカーブも使っていたが、球持ちが良くないので、打者にボールを見極められた。カウントを悪くしてコースが甘くなったところを、山崎武に満塁弾を食らう悪循環だった。

 だが、2回以降の修正能力はやはり、並の新人ではない。立ち直って腕を縦に振れるようになった。そこは東北学院大時代から成長して、プロに入って変わったところだ。2回に鉄平を内角低めの直球で見逃し三振に仕留めるなど、ここぞというところのボールに目を見張った。永井、岸ともに、今後もパ・リーグを盛り上げていってほしい。

[2007年5月10日11時47分 紙面から]

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