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楽天田中、必殺高速スラで「松坂超え」だ

- 新年を祝う楽天のルーキー田中。獅子舞の口には「気持ち」と書かれたボール
<07年の主役>
今年もみちのくスポーツには期待の選手、チーム、団体がめじろ押し。今日から「07年の主役」と題して連載します。第1回は楽天の高校生ドラフト1巡目、田中将大投手(18=北海道・駒大苫小牧)。新年を迎えて、目標をまず「プロ初勝利」に設定した。そのために自慢の高速スライダーのレベルアップに励み、レッドソックス松坂に匹敵する必殺兵器に完成させることを誓った。マー君のルーキーイヤーに、注目だ。
田中と松坂。2人の「怪物」に共通するものに、高速スライダーがある。鋭く、大きく曲がる魔球だ。150キロの直球と織り交ぜることによって、何人もの打者を料理した。甲子園を制した2人にとって、欠かせない武器だ。
田中は、松坂の高速スライダーについて「やばいです…」と苦笑いを見せた。スピード、切れ、角度と、すべてで圧倒される。入団会見で野村監督は田中のスライダーに「非常に素晴らしいスライダーを投げる。ただ、果たしてプロの打者が振ってくれるかどうか…」と語った。田中は「最初から通用するとは思ってないので、別にショックじゃなかった」と言う。今のレベルに、満足していない。
しかし、プロに挑むにあたって、最大の武器になるのは間違いない。「制球力さえしっかりすれば、そこそこ使えると思う。もっと磨いて、松坂さんみたいなスライダーを身に付けたい」と意気込んだ。
現在、中学時代に所属した兵庫県伊丹市内の「宝塚ボーイズ」のグラウンドで自主トレ中。2日は今年初練習を行い、ブルペンで50球を投げたほか、インターバル走などで下半身強化に取り組んだ。見守った宝塚ボーイズの奥村幸治監督(34)は「中学のときは、(前巨人)桑田さんのような切れのあるカーブがすごかった」と話す。フォークなど、スライダー以外の持ち球の“成長”にも注目だ。
ちなみに、田中が高校3年間で積み重ねた通算458奪三振は、松坂の横浜高時代の423奪三振を上回る。メジャー級の高速スライダーをマスターし、プロの世界でも「松坂超え」を目指す。【由本裕貴】
[2007年1月3日11時38分 紙面から]