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「杜のイケメン魔神」福盛が3セーブ

- 12日の日本ハム戦で9回をピシャリと3人で抑えた福盛
<楽天週間MVP>
第3週【12、13日日本ハム戦、14、16日オリックス戦】
野村楽天初の連勝など、3勝1敗と勝ち越した1週間で、3セーブをマークした福盛和男投手(29)をMVPに選出した。開幕当初からストッパー不在で終盤に競り負ける試合の連続だったが、守護神定着で不安も解消。昨季11セーブを挙げた「杜のイケメン魔神」が帰って来た。
好投が報われないでいた山村の初勝利、エース一場の3連勝など、先発投手の頑張りで3勝1敗と勝ち越した1週間。勝ち試合すべての最終回を締めたのが、福盛だった。今季初セーブを挙げた12日の日本ハム戦のマウンドでほえた。「どうだ、見たか」。守護神に返り咲いた喜びを爆発させた。
キャンプから屈辱の連続だった。野村楽天のストッパー候補に名前はなかった。「与えられた場所で結果を出すだけですから」と悔しさを押し殺した。昨季11セーブを挙げたプライドは踏みにじられた。一時は敗戦処理も経験し、同じ中継ぎの吉田らに弱音も吐いた。調子の上がらない昨季最多登板のベテランが、腐らないで出番を待っている。吉田の言動や行動から「耐える」大切さを学んだ。
小山、小倉と最終回に起用されたストッパー候補が救援に失敗。チャンスは開幕14試合目で巡ってきた。心も体も準備はできていた。「7回以降の投手がいないと監督が言っていたから、首脳陣を見返すつもりで投げました」という反骨心のマウンド。16日オリックス戦も延長で勝ち越した最終回に3四球を与えたが、無失点で締めた。経験と実績が物を言った。
ストッパーとして見栄えするタイプではない。制球も、球速も飛び抜けているわけではない。だが追い込まれてからの開き直りと、集中力が抜群だ。走者は出しても結局は抑えてくる。「僕ほど勝ちゲームで燃える人はいないと思う。実際に負けゲームだと結果が付いてこないのは数字に出るんですよ」。勝ち試合のモチベーションが、福盛を奮い立たせる。
昨年の開幕も守護神だった小山から、その座を奪い返した。歴史は繰り返された。最終回のマウンドによく似合うイケメン魔神が「復職」に成功した。【楽天イーグルス取材班】
[2006年4月18日10時44分 紙面から]